ここまで敬語の基本から応用までを解説してきましたが、知識として「知っている」ことと、実際の現場で「使える」ことには大きな差があります。
本記事では、日常のビジネスシーンでよくある場面を想定した敬語クイズをご用意しました。
全10問、あなたは何問正解できるでしょうか?自分の敬語力を客観的にチェックしてみましょう。
【基礎編】主語による使い分けテスト
まずは基本の「尊敬語」と「謙譲語」の混同がないかチェックします。
第1問:お客様が資料を確認したか尋ねる際、正しいのは?
A. 資料は拝見されましたか?
B. 資料はご覧になりましたか?
第2問:自分が取引先へ行くことを伝える際、正しいのは?
A. 明日の10時に伺います。
B. 明日の10時にいらっしゃいます。
【実践編】社外・電話応対テスト
「ウチ」と「ソト」の使い分けができているかを確認します。
第3問:電話で、外出中の上司(佐藤部長)について取引先に伝える際、正しいのは?
A. 佐藤部長は外出されております。
B. 部長の佐藤は外出しております。
第4問:お客様に座って待っていただくよう促す際、最も適切なのは?
A. どうぞ、お座りください。
B. どうぞ、お掛けになってお待ちください。
【間違い探し編】NG敬語を指摘せよ
つい使いがちな「惜しい」表現を見抜けるかテストします。
第5問:以下のフレーズのうち、二重敬語になっているものはどれ?
A. 資料をお読みになりますか?
B. 社長がおっしゃられました。
第6問:受付で名前を聞く際、より適切な表現は?
A. お名前を頂戴できますか?
B. お名前を伺ってもよろしいでしょうか?
【応用編】シーン別・最善の選択
次は応用編です。少し難易度が上がります。
第7問:上司の意見に同意する際、ふさわしいのは?
A. なるほどですね、勉強になります。
B. おっしゃる通りです、大変勉強になります。
第8問:メールで何かを確認してほしい際、クッション言葉として適切なのは?
A. お忙しいところ恐縮ですが、ご確認をお願いいたします。
B. すみませんが、ご確認をお願いいたします。
第9問:以前教えてもらったことに対して感謝を伝える際、正しいのは?
A. 先日は大変参考になりました。
B. 先日は大変勉強になりました。
第10問:相手の提案を断る際、角が立たない表現は?
A. その条件ではお受けできません。
B. せっかくのご提案ですが、あいにくご希望に沿いかねます。
クイズの回答と解説
それでは、答え合わせをしていきましょう。
第1問:答え B
お客様の動作なので尊敬語の「ご覧になる」を使います。「拝見」は謙譲語なので、相手に使うのはNGです。
第2問:答え A
自分の動作をへりくだる謙譲語の「伺う」が正解です。
第3問:答え B
社外の人に対しては、上司であっても身内として扱うため、役職名は名前の後に付け(または付けず)、尊敬語は使いません。
第4問:答え B
「お座りください」は命令に近いニュアンスがあるため、ビジネスでは「お掛けください」が正解です。
第5問:答え B
「おっしゃる」という尊敬語に「れる」という尊敬の助動詞が重なっています。
第6問:答え B
名前は物ではないため「頂戴する(もらう)」は不自然です。「伺う(聞く)」がスマートです。
第7問:答え B
「なるほど」は目上の人には使いません。
第8問:答え A
ビジネスメールではクッション言葉が必須です。
第9問:答え B
「参考」は自分の判断材料にするという意味で、目上の人には失礼にあたります。
第10問:答え B
「~し兼ねる」という婉曲表現を使うのがマナーです。
あなたの敬語力は?診断結果!
8~10問正解
完璧です!自信を持って今の言葉遣いを続けてください。
5~7問正解
基本はできていますが、時々「惜しい」表現があるかも。本連載を読み返してみましょう。
4問以下正解
伸びしろがたくさんあります。まずは基本の3分類から復習してみましょう!




